速水一樹 / 石﨑朝子 カレントベクトル

速水一樹 / 石﨑朝子

カレントベクトル

2026.7.4 (土) – 7.25 (土) / 水 – 日曜日 13:00 – 18:00

ギャラリープロジェクトDJURGARDEN は、2026 年7 月4 日(土)より、速水一樹/ 石﨑朝子「カレントベクトル」を開催します。

◎会期 2026 年7 月4 日(土) - 7 月25 日(土)

◎開場 水 - 日曜日 13 時 - 18 時

◎会場 DJURGARDEN(都営大江戸線・都営新宿線 森下駅 徒歩5 分/ chigaya morishita 3 階)

◎トークイベント 7 月11 日(土) 16:00 ~ 18:00 登壇 / 吉田山氏、速水一樹、石﨑朝子

速水一樹

Kazuki Hayamizu

1996 年栃木県生まれ。

2019 年筑波大学芸術専門学群 構成領域 卒業。

2021 年筑波大学大学院 人間総合科学研究科 芸術専攻 構成領域 博士前期課程修了。

「遊び」の要素を根幹に、様々な空間に展開する作品を制作。

ルールや機能性を内在した作品が場所や空間に働きかけることで、その場所が持つ意味や役割を読み替え、空間に対する新しい視点を提示するような活動を続けている。

近年の主な展示とプロジェクト

〈個展〉

2026『GAP』gallery neo_/Senshu(茨城)

『 Show Window』アートギャラリー T+(茨城)

2023『道草のプラクティス』大久保分校スタートアップミュージアム(栃木)

『 bomb and roll』callbox(東京)

2021『JAM』ギャルリー東京ユマニテbis(東京)

〈グループ展・アートプロジェクト〉

2025『ブーメランは廻る』大久保分校スタートアップミュージアム(栃木)

2024『まちに穴があいている』Up&Coming(東京)

『 ケから Z ー能楽、風景、観光ー』なかなかの、梅若能楽学院会館(東京)

『 LITTLE SHOP OF ZINES at Bologna, Colle Ameno』in ART CITY BOLOGNA

Sasso Marconi, Borgo di ColleAmeno(イタリア)

2023『LITTLE SHOP OF ZINES at ENOSHIMA』Gallery & Cafe Gigi(神奈川)

2022『HAM2022 パフォーマンス:わたしより大きなりんかくがみえる』 つくばセンタービル(茨城)

『 つくばアートサイクルプロジェクト 2021-2022』BASE877(茨城)

2021『+K.A.S 2021』GALLERY TAGA2(東京)

2019『景色の地層』旧真壁郵便局(茨城)

『 平砂アートムーヴメント 2019』平砂学生宿舎(茨城)

『 KUMA EXHIBITION 2019』スパイラル(東京)

2018『SICF19』スパイラル(東京)

〈クライアントワーク〉

2026 リュックと添い寝ごはん 4th Album『生きるは愛』アートディレクション

2022 BAO BAO ISSEY MIYAKE 22FW Window Display

(ISEEY MIYAKE 各店舗、MoMA Design Store 表参道 etc.)

私の今回の制作は、ギャラリーの近くを流れる小名木川について調べることから始まった。

江東区を東西に横切る小名木川は、江戸時代初期に千葉の行徳塩田で生産された塩を江戸へ運ぶために開削された運河である。

かつて物流と人々の往来を支えたこの川は、都市と周縁を接続するインフラとして機能していた。

しかし、塩田は明治期の専売制導入や度重なる災害によって衰退し、昭和初期には姿を消す。埋め立てられた跡地には住宅地や巨大な物流施設が建設され、

現在では首都圏有数のベッドタウンとなっている。

その埋立地の一角に、あるはずのない山が存在する。不法投棄された残土の山、通称「行徳富士」である。一帯には江戸川終末処理場や産業廃棄物処理施設が隣接し、

行徳富士の奥には産褥汚物処理業者の火葬場がある。都市で排出された様々なものが行き着いてできたこの残土の山。

私はそこに、都市の営みの中で周縁へと押し流され、不可視化されていく物の流れのダイナミズムを見る。

本展では、明治期の行徳塩田の区画形状をもとに切り出した発泡スチロールに、現在の行徳地域の風景や廃棄物を撮影した写真を組み合わせた立体作品を制作する。

それらをルアーフィッシングの道具を応用して実際に小名木川へ漂流させる。

かつて塩や人を運んでいた運河を用いて、今度は都市の外縁へ堆積した風景を都市へ送り返す。

川を眺め、流れを追い、漂流物を待ち受けるように移動していく行為を通して、

本作は都市の表層から見えにくくなった物質の循環や、土地と土地の繋がり、そこに沈殿した時間を掬い上げようとする試みである。

- 速水一樹ステートメント

石﨑朝子

Asako Ishizaki

1996 年栃木県生まれ。アーティスト。彫刻、映像、写真を用いて制作活動を行う。

2023 年武蔵野美術大学大学院修士課程彫刻コース修了。

渋谷の坂と身体の関係をモチーフにした《City Angle》(2021)、スケーターやグラフィティライターによる街へのアクションから着想を得た《トレーシング・シティ》(2022‒23)など、

都市の中に身を置き、身体的な経験を通して観測することや、街中に残る痕跡の収集を起点に、都市の風景に潜む別の見方を立ち上げる作品を発表している。

近年の主な活動に「ATAMI ART GRANT 2024」(熱海市内、静岡、2024)、「P.O.N.D.2023」(PARCO MUSEUM TOKYO、東京、2023)、「しじし」(CON_、東京、2022)などがある。

〈展示歴 グループ展〉

2025「 八王子芸術祭 2025」  八王子市内(東京都)

2025「 alter.」 日本橋三井ホール(東京都)

2025「 群馬青年ビエンナーレ 2025」  群馬県立近代美術館(群馬県)

2025「 ブーメランは廻る」  大久保分校スタートアップミュージアム(栃木県)

2025「 ATAMI ART GRANT × BEAMS CULTUART Showcase vol.2」  B GALLERY(東京都)

2024「 ATAMI ART GRANT 2024」  熱海市内(静岡県)

2024「 BYPASS」  Syndicate(香川県)

2024「 BYPASS」 巡回展 229(東京都)

2023「 P.O.N.D.2023 Dialogue /あたらしい対話に、出会う。」  PARCO MUSEUM TOKYO(東京都)

2023「 風の目たち Vol.02」  (イスタンブール / トルコ)

2023「 grid2」  biscuit gallery(東京都)

2022「 しじし」  CON_(東京都)

2022「 HAM2022 パフォーマンス わたしより大きなりんかくがみえる」  つくば市の公共空間(茨城県)

2022「 彫刻と対話法Ⅷ/Part3 ピンチ・イン・アウト」  HIGURE17-15cas(東京都)

2022「 テラスアート 2022 Terrace Mall Shonan ART Exhibition」  テラスモール湘南(神奈川県)

2022「 ヤシの木のムーブ」  Room_412(東京都)

2021「 路上のマチ」 WALLA(東京都)

2021「 令和 2 年度卒業・修了制作 優秀作品展」  武蔵野美術大学(東京都)

2021「 ストラップホール」  武蔵野美術大学(東京都)

2020「 うわごと」  KOGANEI ART SPOT(シャトー 2F)(東京都)

〈レジデンス〉

2024「ATAMI ART GRANT 2024」(静岡県)

〈入選・受賞歴 〉

2025「 群馬青年ビエンナーレ 2025」入選

2021「 第 56 回神奈川県美術展」平面・立体部門 大賞

2021「 令和2年度武蔵野美術大学卒業・修了作品展」賞

〈助成〉

2021 アーツカウンシル東京 令和 3 年度第 1 回スタートアップ助成

会場であるユールゴーデンの近くには、日本で初めてセメントの製造に成功し、日本のセメント工業発祥の地として現在も稼働を続ける浅野セメント工場がある。

その存在を、日本の都市が現在の形へと変化してきた起点のひとつとして捉え、本展ではコンクリートを、都市の“新地層” をつくる素材として考えてみる。

コンクリートは、舗装や建築として私たちの身体を支える都市の表面であり、グラフィティやスケートボードなど、さまざまな都市文化の支持体にもなっている。

同時にそれは、路面の肌理として現れるだけでなく、埋立地や基盤層として地中に堆積する物質でもある。

日々歩いている地面は、単なる平面ではなく、開発や移動、造成の積み重ねによってつくられた人工的な層として存在している。

都市の表面に残る痕跡や、そこに生じる身体的な経験を手がかりに制作を行ってきたこれまでの自分の視点を、都市の内部や見えない層にも向けてみる。

足元の表面と、その下にある時間や物質の広がりを往復しながら、いま私が立っている場所の成り立ちと行く末を想像する。

- 石﨑朝子ステートメント

本展開催にあたり、吉田山氏に企画協力(セレクト)を賜りました。ご協力に心より厚く御礼申し上げます。(7 月11 日に、吉田山氏を招いて作家と共にトークイベントをおこないます。)

ユールゴーデンでは、都市、ストリート、移動、設置をテーマに作品を発表してきた速水一樹さんと石﨑朝子さんによる展示を開催します。

二人の作家が、それぞれのプランを掲示し、相手のプランの条件として呼応する作品を展開する予定です。

ギャラリースペースだけでなく1,2, 階のベーカリーカフェ、さらには小名木川でのパフォーマンスや浅野コンクリートを考察した作品等、

「移動」「サイトスペシフィック」を切り口に展示を展開します。

さらに、1,2 階のchigaya morishita では、清澄白河近辺の浅野コンクリートにある初期のコンクリートブロックをモチーフにしたオブジェから着想を得た、コラボパンを販売予定です。

この機会にぜひご高覧ください。どうぞよろしくお願い致します。

- 企画 清水美樹

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