沈壽官窯 ちゃわんやのはなし

沈壽官窯

ちゃわんやのはなし

2025.4.5 (土) – 4.26 (土) / 水 – 日曜日 13:00 – 18:00

DJURGARDEN は、2025年4月5日(土)より映画「ちゃわんやのはなし」上映会展を開催します。薩摩焼の窯元《沈壽官窯》十五代沈壽官のインタビューを軸としたドキュメンタリー「ちゃわんやのはなし」を会期中に上映し、出演者である《沈壽官窯》の作品を展示販売します。

◎会期 2025年4月5日(土) - 4月26日(土)、4月5日(初日)、13日、26日(最終日)

◎上映日 上映時間 11時、13時半、16時(上映日のみ開場時間が11時に変更となります)

◎開場 水 - 日曜日 13 時 - 18 時

◎会場 DJURGARDEN(都営大江戸線・都営新宿線 森下駅 徒歩5 分/ chigaya morishita 3 階)

沈壽官家

沈壽官(ちん じゅかん)は、薩摩焼の陶芸家の名跡。 鹿児島県日置市東市来町美山 (旧・苗代川 ) に窯元を置く。沈家が、初めて日本の土を踏んだ のは、慶長 3 年(1598 年 ) のこと。朝鮮半島からはるか海を越え、薩摩( 鹿児島 ) の地に連れてこら れた陶工たちは、島津藩の命を受け、苦難の末に薩摩焼を創成。その中心的な役割を果たした 一人が、初代 沈当吉であった。 以来、沈壽官窯は、島津家の厚い庇護のもと研鑽を重ね、多彩な陶技を尽くした名品の数々 を次々に世に送り出す。特にその品格と美しさから、島津藩の調度品や朝廷への献上品として 格別に珍重されたのが、「白もん」と呼ばれる白薩摩であった。明治6年には、第十二代がウィーン万国博覧会に大花瓶を出品。日本の陶磁器を代表する華麗な芸術品として絶賛を博す。 令和元年 6月に亡くなった十四代は、司馬遼太郎と親交があり、司馬の小説『故郷忘じがたく 候』(1968 年刊 ) に主人公として登場。89 年に国内初の大韓民国名誉総領事に就任するなど、 日韓の文化交流に力を尽くしたことでも知られている。10 年には長年の日韓文化交流活動が評 価され、旭日小綬章を受章。現在は、第十五代が、400年以上にもわたる一子相伝の技を守り、 沈家の歴史が紡がれている。

わたしたちは、故郷を想い<未来>を見つめる―

豊臣秀吉の二度目の朝鮮出兵の際に、主に西日本の諸大名は各藩に朝鮮人陶工を連れ帰った。 薩摩焼、萩焼、上野焼等は朝鮮にルーツを持ち、今もなおその伝統を受け継いでいる。 薩摩の地では、島津家が朝鮮陶工たちを厚く庇護をして苗代川という地に住まわせた。その中に 沈壽官家の初代となる沈当吉がいた。以来、沈壽官家は研鑽を重ね、多彩な陶技を尽くした名品 の数々を世に送り出し、世界中に” SATSUMA” の名が広がった。幼少期に経験した言われなき偏見や差別の中で、日本人の定義とは何かと自身のアイデンティ ティに悩んだ十五代沈壽官を救った司馬遼太郎の至宝の言葉。その十五代沈壽官が修業時代を 過ごした韓国・利川にあるキムチ甕工房の家族は、十五代から学んだ伝統を守る意義を語る。 沈壽官家の薩摩焼四百年祭への願い。そして、上野焼宗家・十二代渡仁が父から受け継いだ果 たすべき使命。萩焼宗家・十五代坂倉新兵衛が語る父との記憶と次代への想いとは・・・。 朝鮮にルーツを持つ陶工たち、その周囲の人々のはなしが交差し、いま見つめ直すべき日本と韓 国の陶芸文化の交わりの歴史、そして伝統の < 継承 > とは何かが浮かび上がる。

<クレジット> 十五代 沈壽官 十五代 坂倉新兵衛 十二代 渡仁 ほか 語り:小林薫 企画・プロデュース:李鳳宇/監督:松倉大夏/撮影 : 辻智彦、加藤孝信/録音 :菅沼緯馳郎、藤田秀成/ 編集 : 平野一樹/編集助手:七宝治輝/アニメーション:小川泉/作曲:李東峻/整音:吉方淳二/ カラーグレーディング:俵謙太/宣伝美術 :李潤希/プロデューサー:長岐真裕 助成:文化庁「 ARTS for the future! 2」補助対象事業 特別協賛:株式会社フェドラ、Asia Society Japan Center、大韓航空、財団法人李熙健韓日交流財団 2023年 | 日本 | 日本語・韓国語 | カラー | 5.1ch | 117分 | 企画・製作・提供:スモモ | 配給:マンシーズエンターテインメント ©2023 sumomo inc. All Rights Reserved. 公式サイト:https://www.sumomo-inc.com/chawanya

- 株式会社スモモ プレスリリースより

秀吉による 400 年前の戦争は、終わっていなかった。

「負けると思えば負ける、勝つと思えば勝つ。逆になろうと、人には勝つと言い聞かすべし」という名言の通りに生きた戦国武将は、朝鮮出兵の際に、この映画のことを想像しえたのであろうか。これは、今を生きる全ての人間への戒めであると同時に教訓でもあります。現代においても、想像力の欠如、知性の減退、飛び道具の進化、などにより戦争は絶えません。 この映画を見た人のうち 1 人でも、「ちゃわんやのはなし」を理解してくれることを願います。

-企画 清水美樹

← Exhibition 一覧へ